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【感想】「戦場のヴァルキュリア4」、クリア!感想など!【大きなネタバレなし】

 積んだゲームはもうありませんが(Switch/PS4では)、この際クリアしたゲームは全部感想を残していこうと思います。
 今回クリアしたのは「戦場のヴァルキュリア4」!戦ヴァルシリーズは全て遊んできましたが、「正当進化」した本作を、しかもPCで、4Kという高解像度で遊んだのは初めての体験でした!今回も大きなネタバレなしで、感想を書いていきます。
 ※Steam版(海外版ベース)を遊んだので、一部ロゴなどが国内版とは異なります。
 ※4K(非圧縮)のスクリーンショットを多く含むため、スクリーンショットを開く(クリック/タップで元のファイルを表示します)際には通信量にご注意ください。


はじめに ― これまでの戦ヴァルシリーズのプレイ遍歴

 ※「4」とは関係ないので飛ばしても大丈夫です。
 「4」の感想に入る前に、これまで自分が遊んできた戦ヴァルシリーズの思い出を簡単に振り返る。まず、「ヴァルキュリア」シリーズ(「蒼ヴァル」含む)は、パチスロ、ソーシャルゲームを除いた全ての作品を遊んできた。
 最初に遊んだのは「1」。PS3のbest版を遊んだことがきっかけ。何年も前の話なので、自分がどうして「1」を手にとったのかはいまいち覚えていないが、シミュレーションゲームなのにリアルタイム性がある斬新なゲームシステムと、漫画のキャラクターがそのまま動いているようなグラフィックの表現、そして戦争であることを忘れさせないストーリーに感動した記憶がある。
 PSPを購入したのも「2」が出ると知ったから。「モンハン」「メタルギア」でも購入を決意するには至らなかったが、「戦ヴァル」が出ると知ったときに購入を即断。ゲームとしては、ハード性能の関係上、「1」のような広大な戦場が再現できたわけではないが、「1」の続編になるストーリーと、学園モノを入れ込んだ(シリーズにしては)明るいストーリーが印象に残っている。
 「3」は同じPSPでありながら、ゲームシステムがグッとよくなって、かつストーリーがめちゃくちゃ重く、暗めになったことが印象的。システム面では、「3」で登場した「直接指揮」「(装甲車による)キャリー」は「4」にも受け継がれているあたり、「3」の出来の良さがわかる(「2」で登場した要素はあまりなかったような気が・・・強制退避くらい?)。
 「リマスター(1のHDリマスター)」ももちろんプレイ。内容的には「1」とほぼ同じなので割愛する。一部「リマスター」されていない箇所があり、ちょっとがっかりした記憶があるものの、その他のほぼ全てにおいて美しくなっておりビビった記憶がある。
 「戦ヴァル」ではないが、「蒼ヴァル」もプレイ。こちらについては感想をブログ記事にしているのでぜひご覧いただきたい。

【感想】蒼き革命のヴァルキュリア、クリア!感想など【ネタバレあり】



プレイの概要について

 クリア時のプレイ時間は約32時間。難易度はノーマル。追加断章(DLC)はほぼ遊んだが、コンプリートではない。隊員断章は一部のみ。追加EDは見ていない。なので、もし全ての断章や追加EDを見ようとすると40~50時間程度かかるのではないだろうか。
ゲームクリア時のセーブ画面


Steam版について

 今作はSteam版で遊ぶことにしたが、それは4Kテレビを購入したことが大きい。私のPS4はProではないので、4K出力できるデバイスはPCのみなのである。
 Steam版は海外版がベースであるが、一部(タイトル画面、エンドロール)を除いて完璧に日本語化されており、ボイスも日本語版のままなので、安心して購入できる。しかも、DLCは全部入り。かつSteamというプラットフォームのおかげか、頻繁に行われるセールで安く購入が可能だ。また、Steamということもあってか、PS4コントローラーのサポートもしっかり行われている。ゲーミングPCを持っているシリーズファンは、Steam版を購入しても全く違和感なく、しかも高解像度、高フレームレートの恩恵を受けながら遊べると言っていいだろう。

グラフィックについて

 上述の通り、今回はSteam版ということで4Kでのプレイを堪能できた。「1」「リマスター」では「CANVAS」というグラフィックシステムにより、まるで漫画のキャラクターがそのまま動いているかのようなグラフィックが楽しめる。それが4Kになることにより、陰影の描き込みや各種ディテールがよりわかりやすく、CANVASの雰囲気を楽しみながら遊ぶことができた。スクリーンショットをいくつか掲載しておくので、ぜひクリックして原寸大のスクリーンショットを確認いただきたい。
戦車のディテールや木々の描き込みがわかりやすい
オーダー!演出もかっこいい。
広大なフィールド。PSPでは不可能だったことだ。

 なお、一部プリレンダムービーを用いていると思われる部分についてはフルHDのものを使っているようだった(確証はないが・・・)。ここは少々残念。なお、上の2つのシーンについては、両方ともリアルタイムの(と思われる)画像である。

ストーリーについて

 今作のストーリーは「3」と同等かそれ以上にシリアス。詳しくは語れないものの、登場人物の心情や行動も丁寧に描写されていたため、ストーリー全体の説得力が増している。物語の中盤以降は厳しい寒さとの戦いも描かれており、詳しくは後述するが、それがゲームでの遊びにも反映されているところもよかった。
ストーリーの中盤では地獄の撤退戦が描かれる。

 また、シリーズではこれまで描かれなかった「連邦 vs 帝国」の側面を描いていることも個人的には評価が高い。ストーリーはこれまで通り1小隊を中心に描かれるが、背景としてシリーズの根幹を成す戦争の中心部分、すなわち大国と大国のぶつかりあいを味わうことができた。なお、「4」ではシリーズで描かれていた「人種差別」というテーマは描かれない。これは様々な国の集合体である「連邦軍」が物語の主役であるからだろう。
 加えて、敵役の一人である「ヴォルツ」がめちゃくちゃ印象的であったことも挙げられる。シリーズにはこれまで魅力的な敵役が出てきたが、個人的にはこの「ヴォルツ」がトップクラスで好きなキャラクターである。豪放磊落なその性格で、新型戦車を駆り精鋭の戦車部隊を率いるその姿はシンプルにかっこいい。また、ここでは語れない彼の行動には胸を打たれた・・・。あまり語れないのでぜひプレイして確かめてほしい・・・。
めちゃくちゃ好きです。

 総じてストーリーは大満足であり、少なくともシリーズのファンにはおすすめできるものになっている。
 ネガティブな点は、クリア後に本編に(断章ではなく)追加されるシーンがあったことはちょっとよくわからなかった。見た上で感想を述べると、あれは普通に本編に入れておけばよかったのでは・・・?と思わざるを得ない。追加EDのことを考えるとわからなくもないのだが・・・というか追加EDのシステム、要りますか・・・?

ゲームシステムについて

シリーズファンに向けて

 ゲームシステムはまさに「原点回帰」「正当進化」という言葉がふさわしい。「2」「3」で見られた変更点を受け継いでいるのは細かい部分のみで、基本的には「1」ベースに戻っている。ユニットの種類(兵科)も「1」にあった5種類+「4」で追加された1種類の、計6種類に整理された。個人的にはこれくらいの数がよい。「2」は明らかに多すぎたし(30種類以上!)、「3」では種類が絞られたものの使いみちがよくわからん兵科も多かった。
 「4」で特筆すべき点としては、序盤からステージ構成が特殊なものが続くという点だろう。1章はチュートリアルゆえベーシックであるものの、2章は敵要塞攻略戦、3章は街に侵入し敵戦車の偵察を行う(ここまでは体験版の範囲)というように明らかに「1」と比べて特殊なものが続く。ゲーム全体を通してみても、「目的地に○体到達させる」だったり、「○ターン本拠地を防衛する」というシリーズとしては特殊な勝利条件が目立つ。また、1ターン毎に視界がホワイトアウトしたり、衛生兵による救護が行えなかったりといった、ゲーム環境にも一工夫こらされているステージが印象的だ。
衛生兵が使えないステージ。シリーズのお約束がひっくり返された瞬間である

 これは「4」自体がシリーズファンに向けてのゲームであるということを端的に表していると考えている。シリーズファンからすれば、「敵本拠地を占拠する(シリーズでベーシックな勝利条件)」ようなことは散々やってきただろうし、それをやらせても(特に序盤は)退屈と思われることを避けたのだろう。私のようなシリーズファンにとっては新鮮だったし、完成されたゲームシステムのなかで様々な遊びが楽しめて満足度が高い。

シリーズ初心者に向けて

 一方で、シリーズ初心者にとっては序盤から難易度が高めであることが予想される。これについては難易度をEasyに設定することで緩和できるが、まずは「1」、または「リマスター」を遊んでから「4」を遊ぶことをおすすめしたい。ゲームシステム的にも「4」は「1+α」だし、主人公たちの生い立ちなども「1」に絡んでくるからだ。また、DLCでは「1」の主人公たちが登場するものもあり、「4」の物語が補完されることは間違いない。
4の主人公と1の主人公。DLCもぜひ遊んでみよう。

 「リマスター」はPS4で、「1」はNintendo Switch/Steamで遊ぶことができ、「4」と同じハードで遊ぶことができる(※ただし「1」のSteam版は日本語非対応のようです)。価格も2000円程度と安く設定されており、手が出しやすい。シリーズの初心者には、まずは「1」または「リマスター」を遊ぶことをおすすめしたい。

まとめ

 長年待ち続けたシリーズ最新作は、まさに「1の正当進化」であった。ストーリーやステージ構成、グラフィックなどはまさにシリーズファンの期待に応える出来だと言えるだろう。「1は好きだったけど2,3は・・・」と思っていたファンにこそ遊んでほしいし、シリーズを遊んだことがない人には「1」とセットで布教おすすめできるというSEGAの配慮もありがたい。GWは過ぎ去ってしまったが、まだまだ先が見通せない昨今、おうち時間を過ごすのにぴったりなタイトルであると言える。シミュレーションゲームが好きなプレイヤーにはぜひ遊んでみてほしい。

つぎのはなし

 さて、GW中にはたくさんゲームをクリアできましたね!いや~ゲーマーとしては充実した連休を過ごすことができました。さて、次に遊ぶタイトルは「Just Cause 4」!無料配布されたEpic Games版で遊ぶ予定です!ちょっとストーリーが不安なのでクリアできるかわかりませんが・・・。目標は「ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション」の発売まで!Just Causeシリーズは実はPS3で遊んだ「2」以来・・・楽しみです!

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