クリアしたら感想を述べていき、積みゲーを少しでも減らすシリーズ。今回は割と新しいゲームをクリアしました!というわけで今回は「ファイナルファンタジー7 リメイク」の感想を述べていきます。例によって大きなネタバレはなし。なお、私はオリジナル版は遊んだことがないことを先に断っておきます。
はじめに ―私のFF歴
「ファイナルファンタジー」といえばゲームをかじったことがある人なら知らない人はいないビッグタイトルだが、実はあまり遊んだことがない。初めてまともに遊んだタイトルは「15」。と、いうのもちゃんとFFを遊べる環境が揃ったのはPS3の「13」のころだが、あの頃はやけにRPG嫌いで、RPGというだけで遊んでいなかったのである。実は、「15」はアクション寄りに見えたこと、グラフィックやワープを駆使した戦闘が面白そうで購入したというウラがある。そんなRPG嫌いだった私でもFFの名前は知っていたし、「7」の名前や「クラウド」というキャラクターくらいは知っていた。そして今回、「7」が「15」のようなアクション寄りのシステムで生まれ変わると言われれば遊ばないわけにはいかない。というわけでめちゃくちゃ楽しみにしていた。
そして結論を言うと、めちゃくちゃ楽しかったのである。
プレイの概要について
プレイ時間は40時間弱。難易度はノーマル(1周目で選べる中では最も難しい難易度)。サブクエストは全てクリア。ただ、周回要素などは遊んでいない(いつものスタイル)。
グラフィックについて
たぶん一番すごかったのはここ。カットシーンによってプリレンダムービーとリアルタイムムービーが混在していたが、特に人のモデルはリアルタイムでもプリレンダと大差ないと思わせるほど。実際には「15」とはあまり変わっていないと思うが、「7」からのグラフィックからの進化幅がものすごいのでやはり驚く。ちなみに、2枚ほどスクリーンショットを貼っておくが、プリレンダかリアルタイムかわかるだろうか?
これは上がプリレンダ、下がリアルタイム。上のシーンはここからカメラが大きく引いてミッドガル全体を映し出すためプリレンダになっているのだろう
実際のところ、プリレンダが使用されていたシーンはあまり多くない。具体的なシーンは言えないが、例えば大規模な破壊表現や場面転換が行われるシーンで用いられる他は、ほとんどリアルタイムだ。ラスボスとの戦闘ムービーもリアルタイムだった、と言えば、リアルタイムムービーのクオリティの高さがわかっていただけるだろうか(スクリーンショットは貼れない)。
カットシーン以外の部分で言えば、フィールドや戦闘におけるHDR表現の見事さがある。実は今回から4K/HDRに対応したテレビで遊んでいたが、例えば下のスクリーンショットでは夜の街を照らす明るいネオンの色を見事に表現していた。私はノーマルのPS4しか持っていないが、HDRの表現は存分に楽しむことができた。HDRに対応したテレビを持っている人はぜひ体験してほしい。
戦闘について
戦闘も良く出来ていたなあと。基本的にはアクションゲームだ・・・と思っていたらすぐに詰まってしまった。が、これRPGだったわと気づいてから真の面白さに気づいた。適度に攻撃を入れた後は回避とガードを使い分けて防御に徹する、まさにアクションベースのシステムでターン制RPGを再現したシステムだ。そのため、無理をして攻撃して敵にとどめを刺すようなラッシュもかけることができる。クラウドたちを自由自在に動かしつつ、これなら「7」のプレイヤーも楽しく遊べるだろうなという形に仕上がっていると思う。もし戦闘が難しく感じている人は、ぜひガードと回避の使い分けを意識してみてほしい。
また、クラウド以外のキャラクターも操作でき、それぞれゲーム性が違ったのも面白い。フィールドではクラウドを操作することが多いが、戦闘では自由に切り替えられるのでぜひ様々なキャラクターを遊んでほしい。
ストーリーについて
あまり語れることは多くないが、まずはボリュームについて。原作の「7」では、ミッドガル脱出まではだいたいストーリーの序盤あたりになる、と聞いている。しかし、そこでストーリーのボリューム不足を懸念する必要はない。多彩なボス戦やフィールドの攻略でボリュームはしっかりと確保されており、1本のゲームとしてしっかりと成立している。特に終盤では「こいつラスボスだな→違ったわ、次か→いやまだある、こいつが最後か→違ったわ」というようなボスラッシュで、これでもかといわんばかりにボリュームが足されていると言えるだろう。
キャラクターについて
キャラクターのなかでは特にクラウドがお気に入り。見た目からしてキザなやつかと思いきや、性格はコミュ障で陰キャ勢、明らかに女性慣れしていない言動で一気に好きになった。声が櫻井孝宏さんなのもズルいよね。そんなクラウドもティファとの再会やエアリスとの出会いを通してちょっとずつ心を開いていくのもよかった。
心を開くといえばバレット。当初はクラウドのことを信用していなかったものの、ストーリーを進めていくにつれてどんどんデレてくる。おもしろ黒人枠かと思いきや、こいつこそがツンデレ枠。第3のヒロインか?小林正寛さんの演技も相まって、笑いあり涙ありの名キャラクターに仕上がっている。
その他のキャラクターも(ボリュームを出すのもあってか)かなり掘り下げられているキャラクターもいて、だからこそストーリーの後半は強く感情移入できた。
ヒロインの2人、ティファとエアリスについては正直まだまだ謎が多く・・・。思い出そうとして調べちゃうとネタバレくらいそうなのでアレ。特にエアリスは今作の根幹に関わってきそうなので・・・。しかし2人ともマジでかわいい。これは間違いない。ティファはクラウドの幼なじみということもあってか、最初から距離感が近く魅力的なシーンがてんこ盛り。でかいし。エアリスは特に謎が多いが初対面からグイグイ詰めてくる。これ男を勘違いさせるやつや・・・。
改善してほしかったところ
ファストトラベルが使えるようになるタイミングがちょっと遅かったかな。なのでサブクエストでミッドガル中を文字通り駆け回ることになり、いわゆる「お使い感」が増していたように思う。まあ不満点はこれくらい。
おわりに
グラフィックよし、戦闘よし、キャラクターよし(詳しくは触れなかったものの音楽もよかった。Yoshさんありがとう)のRPGともなれば名作に決まっている。「7」はまさに伝説的なタイトルだが、この「リメイク」も負けていない(と、思う)。
今作は分作と発表されてはいるが、完結にはおそらく短くて数年、長くて10年以上かかるはずだ。待つべきか?否、気になっているなら今遊ぶべきだ。10年後に遊べるという保証などはどこにもない。少なくともいまここに名作はあり、GWという集中して取り組める時間もある。
今遊んで、そしてやきもきしながら、一緒に続きを待とう。このタイトル、いや「ファイナルファンタジー7をリメイクする」というプロジェクトにはそれくらいの価値があるはずだ。
次のはなし
さて、「ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション」が発売されるまでにクリアするぞと意気込んでいたら、意気込みすぎて相当早く終わってしまいました。GWはこれから!というわけで、次は積んでいたゲームを再開します。そう、20時間弱遊んで放置(「ペルソナ5 ザ・ロイヤル」が発売されたので・・・)していた「デモンエクスマキナ」を進めます!できればGW中にもう一本、クリアしたいですね・・・!
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