【レビュー】新サクラ大戦について率直な感想【大きなネタバレなし】

今回からクリアしたゲームにはちゃんと感想を述べておこうと思う。
こうして感想を述べることは一つのゲームにお別れを告げることでもあるのだ。
もしかしたらDLCなどでまた遊ぶことがあるかもしれないが、ひとまず、これで一区切りだ。

さて、早速だがこのゲームの良いところと悪いところを挙げていこう。
なお、ストーリーの直接のネタバレはないものの、ゲームを紹介する上で軽度のネタバレは避けられないのでご了承いただきたい。




良いところ
・魅力的なキャラクター
・素晴らしい楽曲群
・シンプルながら楽しい戦闘
・高品質な3Dアニメシーン

悪いところ
・終盤になるにつれ大味になっていくストーリー
・ファストトラベルができない
・会話ログがでない
・動画枚数が少ない2Dアニメシーン

ここからひとつひとつ振り返っていく。
なお、旧作であるサクラ大戦シリーズはほとんど知らないことを明記しておく。

良いところ

・魅力的なキャラクター

新サクラ大戦の（そしておそらく旧作も）キモは魅力的なキャラクターだと思う。今作では考えられる重要なファクターのほとんどをバッチリ押さえていた。ストーリー以外は。
すなわち、新サクラ大戦に登場するキャラクターにおいて
・キャラクターの性格（セリフなど含む）
・高品質なモデリング（ゲーム内、プリレンダのアニメシーン両方）
・キャラクターに合ったモーション
・素晴らしい演技をする声優陣

であろう。プレイすれば、帝国華撃団・花組の中から誰か一人は好みのキャラクターが見つかるはずこと請け合い。
とりあえず、ヒロインの一人である「天宮さくら」のスクリーンショットを貼っておこう。


帝国華撃団・花組だけでも十分に魅力的なヒロインが揃っているが、それに加えて上海、倫敦（ロンドン）、伯林（ベルリン）それぞれに魅力的なキャラクターが揃っている。

また、主人公の「神山誠十郎」も素晴らしいキャラクターだが、それについてはこちらの記事が詳しい。神山誠十郎はとにかく憎めないキャラクターで、主人公にはぴったりだった。

『新サクラ大戦』が継承した『サクラ大戦』らしさとは何なのか？ 「モテるが刺されない主人公」と「LIPSの存在意義」をいま考える
https://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/191212b



この状況認識からのこの選択肢である。

・素晴らしい楽曲群

とりあえず佐倉綾音さんが歌うこの曲を聞いてくれ



かの田中公平先生が作曲した楽曲群は本当にどれも素晴らしくて、単なるキャラクターソングの枠を飛び越えているんじゃないかとも思う。
水樹奈々さんが歌う「鉄の星」とか。


このミュージックビデオは各ヒロインごとに１つずつある（！）ので、ぜひ見てほしい。
ネタバレ要素はないから安心である。ミュージックビデオはないものの、サブキャラクターにも曲が用意されていてビビる。ソロではないけど神崎すみれさんも歌ってるよ！

・シンプルながら楽しい戦闘

本作の戦闘はシンプルで楽しい。正直ステージ構成がシンプルすぎて叩かれているところもあるが、霊子甲冑を思いのままにストレスなく操れるし、敵の攻撃をギリギリでジャスト回避して反撃を叩き込める楽しさはさすがSEGA。キャラクターごとに個性がはっきりしているから交代しながら戦うのも楽しい。
上記の画像は必殺技の演出における１シーンだが、こんな演出もかっこいいし。

・高品質な3Dアニメシーン

と、いっておきながらスクリーンショットがない・・・サンジゲン制作の3Dアニメシーンは素直によかったと思う。ゲーム内モデルとはまた違ったモデルなんだけど、こっちも全然アリだった。

悪いところ

・終盤になるにつれ大味になっていくストーリー

まあこれが一番だよね・・・。
序盤のキャラクターごとにスポットライトを当てるあたりはよかったんだけど、本当に終盤あたりはほとんど「ええ・・・」ってなってたね。
どれを語ってもネタバレになっちゃうから詳しくは書かないんだけど、最終話とその一個前が特にひどかったな。スポット的に悪くない部分もあったんだけど、悪い部分がやばいね。
続編があるなら次はもっとしっかり練ってほしい。ストーリーをジェットコースターにしすぎてプレイヤーが置いてけぼりでしたねえ・・・。

・ファストトラベルができない
・会話ログがでない

これは細かいところなんだけど、今作のアドベンチャーパートは各キャラクターとの会話を楽しむことがメイン。各キャラクターがいる場所もマップに表示されるんだけど、令和の時代にひたすら帝劇を走り回されるとは思わなかったな・・・。マップからすぐ移動させてほしかった。
会話ログも同様で、声優も素晴らしいことだし好きな演技を聞き直したかったな・・・。

・動画枚数が少ない2Dアニメシーン

この作品で2Dアニメシーンはあんまり多くないのだが、3Dアニメが良すぎて2Dになるとうーん？？となるところはあった。動きがカクカクなんよね・・・。
ただしスチルは違う。これはとてもクオリティが良くて、2Dの良さを活かしていたと思う。

総評

旧作を知らない身ではあるものの、「サクラ大戦」といえば伝説的なタイトルだということは知っていたし、少し邪道かもしれないが、とある二次創作がきっかけでサクラ大戦の素晴らしい楽曲群のファンだった。なので、リブートが決まって嬉しかったし、実際今作はストーリーを除けばとても満足できるタイトルだったと思う。不満点は細かいところだったし。

なので重ね重ね言及しておくが終盤のストーリーがうーーーん・・・どうしてこうなったのかなあ・・・。

が、とにかく上のほうで熱弁したように、キャラクターはとにかく魅力的だし、楽曲は素晴らしいものばかりで、リブートは十分果たしている。ストーリーはまあ・・・アレだが、人には十分勧められるゲームになっていると思う。
頼むSEGA、続編で悪いところを全部吹き飛ばしてくれ・・・！！！

最後にこのオープニングムービーをペタリ。本当にかっこいいので見てほしい。